看護師は女性が多く、女性ならではのライフステージによって抱える悩みや課題が変わってくる。若手時代は技術の習得や患者との関係構築など、不慣れな部分に悩むことが多いが、年齢を重ねるごとにプライベートや身体的な悩みに移行し、複雑化していく。
まず、多くの女性が最初に直面するのが、出産・育児に関する悩みだ。産休・育休後の復帰、その後の働き方、夜勤免除による給与の変動、子どもの急な発熱などへの対応など、仕事と家庭の両立が大きな壁となる。その際、職場の理解やサポート体制が十分に整っているかが、キャリア継続の鍵を握っている。
また、年齢を重ねるごとに体力が低下するという悩みもある。患者の移乗や体位変換など、看護業務は体力仕事が多く、年齢が上がるごとに疲労回復に時間を要するようになる。日頃から体力を鍛えておけば…と考えるかもしれないが、看護師ならではの夜勤を含む不規則なシフト、連日の残業は想像以上に体力・精神力を削ってくるものだ。いくつになっても若い頃と同じ感覚で働き続けるためには、相当体力に自信がなければ難しい。限界を感じたら無理はせず、身体的負担の少ない部署への異動や、時短勤務を考えることが大切だ。
さらに、更年期を迎える年代になると、ホルモンバランスの変化による心身の不調が及ぶこともある。この年代は重要なポジションを任される頃であり、仕事のプレッシャーは大きくなる。そこに加えて自身の不調が重なれば、より大きなストレスになるだろう。
特に上記は、多くの女性が通る道であるため、スタッフみんなで話し合い、サポートし合える環境づくりをすることが大事だ。ぜひ若手の看護師は、今後のキャリア形成のポイントとして、年代ごとの看護師の悩みを念頭に入れておいてほしい。