看護師がキャリアを考える際、漠然と「スキルアップしたい」と考えるだけでなく、「なりたい看護師像」をより具体的に明確にすることが大切だ。その方法として、いくつかのステップを実践すると良い。
最初にやってほしいのが、目標とする憧れの先輩を見つけることだ。その先輩の仕事ぶり、患者や同僚への接し方、知識の深さなど、どこに魅力を感じるのかを具体的に分析してみよう。先輩の特徴を書き出すことで、自分が目指すべき具体的なイメージが見えてくる。ただ漠然と「すごい」と思うだけでなく、その特徴を目標として落とし込むのだ。
同時に、なりたい看護師像が持つ特徴を行動レベルまで細分化してみてほしい。たとえば、ざっくりと「やさしい看護師」ではなく、「患者の話を遮らず最後まで聞く」「処置の前に必ずメリット・デメリットを丁寧に説明する」といった具合に置き換える感じだ。この細分化が、日々の業務の中で実践する指標となる。
そして忘れないでほしいのが、患者目線を持つことだ。患者にとって、理想の看護師とはどんな存在だろうか。技術的に優れているだけでなく、親しみやすく安心感があり、信頼できるような人ではないだろうか。もし自分が患者であったら、どんなケアをしてほしいのか、一度イメージしてみてほしい。そこから自分の行動を振り返り、足りていない部分、何を求められているのかを深く考えてみよう。このプロセスを丁寧に行えば、真の理想の看護師像が見えてくるはずだ。